- 両目0.02の弱視の僕が、毎日の生活で困っていること7つ
- 外出や買い物など、場面ごとのリアルな困りごと
- 僕がどうやって乗りきっているか
視覚障害のある人は、生活で何に困っているのか。
知りたくてあなたはきっとこの記事に巡り会えたはずです。
当事者の方なら、「自分だけかな」と不安になっているかもしれません。
僕は両目0.02の弱視(錐体ジストロフィー)です。
普段は白杖を使わないので、見た目では気づかれません。
でもですよ?正直に言うと困ることはたくさんあります。
でも、ひとつずつ見ていくと、意外と対処法もあるんです。
困りごとを言葉にできないままだと、周りにも伝わりません。
その状態がずっと続くのは、なかなかしんどいですよね。
今日は、僕のリアルな困りごとを7つ、正直にお話しします。
それでは、さっそく見ていきましょう!
弱視の僕が生活で困ること7選
困っている順に並べました。
どれも、今も毎日のように起きていることです。
- 外出(信号の色が見えない・まぶしい)
- 紙の書類が読めない
- 人の顔がわからない
- 業務システムが使いにくい
- メニューや細かい文字を読むと、目が疲れる
- 買い物で小銭の支払いが大変
- 見た目でわからず、配慮されにくい
それぞれ詳しく解説しますね。
1外の信号機がみえない
外出には大きな壁が2つあります。
信号の色とまぶしさです。
まずは信号から。
外出で一番こわいのが横断歩道です。
僕は信号の色がほぼ見えません。
赤か青かを色で判断するのはあきらめています。
では、どうしているのか。
見ているのは車の動きです。
車が止まって横の車が動き出す。
そのタイミングに合わせて僕も渡ります。
そして渡る前には必ず一度止まります。
あせって進むより待ったほうが安全だからです。
もちろん、これは完璧な方法ではありません。
音の出る信号があると、本当に助かります。
慣れた道でもこれなので、知らない道ではさらに慎重になります。
そういうときは白杖を持って出かけます。
一応遮光サングラスをかけると見えやすくなるものの、信号機の色を判断するのは正直難しいのが現状ですね( 一一)

2紙の書類が読めない
仕事でも生活でも、次に困るのが紙です。
紙は拡大できません。明るさも変えられません。
見えにくい人にとってこれはかなり不利な条件なんです。
たとえば、僕が住民税のデータ登録をしていたときのこと。
市区町村から届く税額通知の紙が、本当に見えにくくて苦労しました。
数字がびっしり並んでいてしかも小さい。
見まちがえたら大変な書類なので緊張感もあります。
今は本当に読みたい紙はデータに変えています。
会社では複合機でスキャンしてるし、家ではスマホで撮影。
そのうえでパソコンの大きな画面で拡大して読みます。
ちだっち紙をなくすことはできません。
でも、「紙のままで読まない」と決めるだけで、かなり楽になってます。
3人の顔がわからない
人の顔は近づかないとぼやけて見えません。
すれ違っても誰なのかわからないんです。
挨拶ができずあとで気まずくなることもあります。(これはあるあるですね)
もっと困るのは歩いているときです。
急に人が現れる感覚、と言えばいいでしょうか。
「いつの間にか、そこにいた」という見え方ですね。
僕は錐体ジストロフィーという障害で目の中心部分が機能してません。
なので突然人が現れるのが度々起こりますね。


そのため、人混みではかなり神経を使います。
まさに職場の同僚が売れ違って挨拶できなかった時なんかは、申し訳ない気持ちになります。
だからこそ、先に声をかけてもらえるとすごく助かるんです。



「〇〇です」と名前を言ってもらえると、それだけで安心します。
4業務システムが使いにくい
仕事の道具が使いにくいのも、大きな困りごとです。
僕が使っていた当時のシステムは苦労しました。(サービス名は伏せておきます)
フォントサイズを大きくすると、レイアウトが崩れて読めなくなるんです。
拡大できても表示が壊れてしまえば意味がありません。
「文字を大きくできます」と「見えにくい人が使えます」は、別のことなんですよね。
個人的にはPCの設定対応だとシステムのレイアウトが崩れる事は多々ある話なので、拡大ボタン等対応い助かります(*^▽^*)頼む。
5外食先のメニューや細かい文字を読むと目が疲れる
外食のとき、メニューは近づければ読めます。
ただ、顔を近づけて読むので、目が非常に疲れるんです。
だから誰かと一緒なら、読んでもらうことが多いです。
1人のときは、スマホで撮影して拡大します。
最近つらいのが、QRコードを読み取るタイプのメニューです。
スマホの画面で見ることになりますが、これがなかなか見えにくい。
フォントを大きくしても、うまく読めないことがあるんです。
困っているのはメニューだけではありません。
- 洗濯表示:ほぼ見えていません。正直、適当に洗っています(笑)
- 薬の説明書:読んでいません
- テレビの字幕:読みにくいことがあります
- 調味料:形や色で、なんとなく覚えています
「細かい文字は、生活のあちこちにある」。
これが、見えにくくなって気づいたことです。
6買い物で小銭の支払いが大変
買い物で一番てこずるのが、実は会計です。
財布の中の小銭を、よく間違えます。
似た大きさの硬貨は、手ざわりだけでは心もとないんです。
レジの前で財布をのぞき込んで、時間がかかる。
後ろに人が並んでいると、あせってさらに間違える( ;∀;)
だから、現金のみのお店は正直きついですね。
キャッシュレスで払えるお店は、それだけでありがたい存在です。
スマホをかざすだけなら、小銭を数える必要がありませんから。
ちなみに、値札も近づかないとわかりません。
似た商品が並んでいると、どれがいくらなのか混乱します。
そんなときは、スマホで撮影して拡大するほうが早いです。
もし同じように会計で困っているなら、まずキャッシュレス決済を1つ用意してみてくださいね。
レジ前のあの緊張感が、かなり減りますよ。
7見た目でわからず、配慮されにくい
最後は、道具では解決できない困りごとです。
僕は白杖を毎日使うわけではありません。
そのため、見た目では健常者と区別がつきません。
つまり、こちらから言わないと伝わらないんです。
「見えにくいので、資料を大きくしてもらえますか」
毎回こう伝えるのは、正直しんどいときもあります。
伝えなければ配慮されない。
でも、伝えるのにも気力がいる。
このくり返しが、地味に疲れるんです( ;∀;)
「見えない」と「見えにくい」の間には、こういう悩みがあります。
それでも、伝えたほうが結果は良くなります。
僕の場合、大型モニターも小休憩も、お願いしたから実現しました。
言いにくいときは、口頭ではなくメールで伝えてみるのもアリですよ。
困りごとを減らすために僕がやっていること
ここまで読んで、「大変そう」と思われたかもしれません。
でもひとつずつ手を打てば、生活はちゃんと回ります。
「転ばぬ先の杖」ということわざがありますよね。
まさにそのとおりで道具と準備でかなり防げます。
- 外出時は遮光サングラスをかける。遠出や知らない道では白杖を持つ
- 紙はデータにして、大きな画面で拡大する
- 値段やメニューは、スマホで撮影して確認する
- 買い物はキャッシュレスで払う
- 職場には、大型モニターと小休憩をお願いする
どれも特別なことではありません。
使っている道具はこちらの記事でくわしく紹介しています。


よくある質問(FAQ)
- 視覚障害者が困ることランキングは?
-
僕の場合は、1位が外出(信号とまぶしさ)、2位が紙の書類、3位が人の顔です。
ただし、全盲の方と弱視の僕とでは、困る場面がまったくちがいます。
「見えない」と「見えにくい」は別物だと考えてもらえると嬉しいです。 - 視覚障害者が生活で困ることは何ですか?
-
大きく分けると、移動があぶない、文字を読むのに体力がいる、人がわからない、の3つです。
近づけば読める文字も多いのですが、そのたびに目が疲れます。この積み重ねがきついんです。 - 視覚障害者が楽しめることは何ですか?
-
僕はアニメも音楽も将棋も楽しんでいますし、旅行にも出かけます。
見えにくくても、道具と工夫でかなりのことができます。
「できないこと」より「どうすればできるか」で考えるのが僕のやり方です。
まとめ:困りごとは、伝えれば減らせます
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 一番困るのは外出。信号は色で判断せず、車の動きを見ています
- まぶしさ対策は遮光サングラス。晴れた日の外出がかなり楽になりました
- 紙の書類は、データに変えて大きな画面で読んでいます
- 人の顔はわからないので、名前を名乗ってもらえると助かります
- 買い物は小銭の支払いが大変。キャッシュレスに救われています
- 見た目でわからないぶん、自分から伝える必要があります
困りごとは道具と工夫でかなり減らせます。
そして言葉にして伝えると、もっと減ります。
当事者の方は、まず身近な1つから対策してみるのもアリですよ。
あなたが困っていることや、「これで助かった」という工夫も、ぜひコメントで教えてください。



今日の工夫が、あなたの毎日に少しでも心地よい『栞』となれば嬉しいです。
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